仁さん生誕記念小話。
妙にリアル。最近のラーの現状の痛いところ突いてる感じです(笑)
二次創作や妄想が苦手な人はここでユーターンしてください。
以下の話は完全にフィクションです。捏造甚だしいです。
実在の人物・団体名とは関係ございませんのであしからず。
↓
昔、誰かが言っていた。
俺は賢太郎の作品の小道具にすぎない、と。
それでもいいと思っていた。
舞台には小道具は必要不可欠。
賢太郎にとって必要不可欠なものならば、小道具だろうがセットだろうが。
賢太郎は、賢太郎の思うままに、俺を駒のように動かせばいい。
それが笑いを生み、歓声を生み、拍手を生むならばそんな光栄なことはない。
―小林賢太郎の駒は、お前だけだとでも思っているのか?―
…やめろ。
―彼はお前以外にも多くの駒を持っている。お前じゃなくても笑いを生める。―
…それ以上言うな。
―それに、彼は一人でも素晴らしい作品を作ることができる。本当は駒なんかいらないんだ。―
…やめてくれ…!
―お前は、イ ラ ナ イ ン ダ ヨ。―
「ぅわああぁぁっ!!!」
ベッドから飛び起きた。
肌寒い朝の空気の中、俺だけは嫌な汗が首筋を伝う。
…嫌な、夢を見た。
今は何時だろう。
今日は昼からラジオの打ち合わせがあって、そのあとは収録だ。
12時に家を出れば余裕で間に合う。
時間を確かめようと携帯を手に取ると、チカチカとライトが点滅していた。
『一件着信あり 小林賢太郎』の文字。
どくん。
なぜだか、心臓が跳ねた。
何の用だろう。
ああ、今度のイベントのことかな。
それとも俺、また何か気に障ることしたのかな。
それなら何度でも謝るから。
賢太郎がダメだと思うとこ、全部直すから。
賢太郎が言うんなら、俺髪をストレートにだってする。
だから、
お願いだから、
―お前は、イ ラ ナ イ ン ダ ヨ―
賢太郎の声で、そんなこと言わないで…!
かすかに震える指で、着信履歴の一番上の番号を押す。
4度ほどのコールのあと、賢太郎は電話に出た。
いつもより、早い。
『もしもし。』
「あっ、…あの、賢太郎!?ごめん、電話くれたよね?俺寝てて…ごめん…!」
『何でそんなに謝るんだよ。』
「ああ、そうだよね、ごめん…、あ。」
『ははっ』
よかった。
いつもの賢太郎だ。
だけど、まださっきのセリフが頭をよぎる。
「何か…急ぎの用だった?」
『いや、お前今日誕生日だろ。』
「え?」
『おめでとう。』
…ああ、そうだ。誕生日。
昨日の夜、太朗が12時を回るのを待ちきれずに早めにくれた似顔絵のプレゼントを見て思い出した。
「…あ、ありがとう。」
『うん。今日は仕事か?』
「うん…お昼から。」
『そっか。がんばれよ。じゃ…』
「あっ!賢太郎…!」
思わず、呼び止めてしまった。
今なら、聞ける気がしたんだ。
『何?』
「あ、あのさ…その…」
『何だよ。』
「お、俺ってさ…、賢太郎の…何?」
小道具?
笑いを生むための駒?
何でもいいよ。
お前のそばにいられるなら。
お前の隣で、ステージに立てるなら。
だから、「イラナイ」だけは言わないで。
お前に捨てられたら、俺……っ
『相方。』
「…え?」
『だから、お前は俺の相方。それ以外に何がある?』
「…あ。う、うん。そう、だよね。相方……」
『どうした?大丈夫か?』
「うん…!ごめんね、変なこと聞いて!」
『おう。じゃあな。』
糸が。
ぷつんと切れた気がした。
一人で勝手に不安がって、怖がって、
緊張の糸を何重にも張り詰めて。
それをいとも簡単にあいつは解いてみせた。
ああ、やっぱりあいつはすごい。
手の中の携帯が震えた。
着信 小林賢太郎。
「っ、もしもし!?」
『ああごめん。さっき言い忘れた。ボジョレー買ったから。』
「え?」
『好きなんだろ?今度持っていくよ。』
「…あ、うん!ありがとう。嬉しいよ。」
『それと、』
「うん?」
『これからもよろしくな。』
涙が、
じわりと滲んでしまったことは
きっと、一生黙っておこう。
「こちらこそ、よろしくっ!!」
―fin.―
こちらにコメントするのは何時ぶりかな・・・?笑
やっぱりラーメンズはラーメンズですよね。
何だかんだいって小林さんが一番信頼してる役者は仁さんなんじゃないかなーと改めて思いました
あ!あと、やっぱりエレ片ポッドキャスト聞いてますかww
うちも聞いてるんですがwww一番悶えたのが、いつかの仁さんの言葉で
「ケンタロウの思い通りになんないとやだもん」ってwww
可愛すぎるwwケンタロさんになら頭にICチップ埋め込まれてもいいて言ってました笑